週一エッセイ/所属タレント
第260回 2008年08月30日 豊島由香 「でっきんのえがお」
「で」「で」、と考えていていろいろ言葉が出てきて楽しかった。
「でくのぼう」「でうんぐりがえり」「デビルマン」「デッキシューズ」。
でんぐり、って、いいひびき、デッキシューズ、なんであんなに流行ったのかな、など……。
まだまだ何かないか思い出してみよう。
で、で、で、で「でっきん」。
小、中学校の友人のあだ名だ。
友人とはいっても、特にいつも一緒に遊んでいたとかそういうわけではない。
友達の友達、とか、そういう間柄だったように思う。
今回、何年かぶりで彼女のことを思いだした。
人の名前をすぐに忘れてしまう失礼な私のくせに彼女の名前はフルネームで思い出した。
ここでは書くのは差し控えますけれど。
名前を思い出し、彼女の笑顔がぱっと浮かんだ。
なんとも、さりげない笑顔だったな。
今思うと、ちょっと大人びている。
憂いを含んでいた、とかそういうわけではなくて、じつにほどよい笑顔だったな、と。
子どもでああいう笑顔ができる人も多くないんじゃないかしら。
どうしてるかなあ、でっきん。
第259回 2008年08月18日 野中政宏 「流浪の旅が大好きで」
7月の末、いつもの様にふらっと立ち寄った道の駅。
そこに置いてあった観光案内パンフレットに、大きなひまわりの写真を見つけました。
ちょうどその週末に「祭」を開いているとのことで、どうせ行く宛てのない小さな旅、ちょっと行ってみることにしました。
会場に至るまでの道沿いに「元気をもらいに来ませんか?」と祭のポスターや幟がずらり。
「盛り上がってるなあ」と見知らぬ土地をふらふらと進んでいくと、笑顔の警備員さんが駐車場へ優しく誘導してくれました。
人波に促されて臨時の大きな駐車場から会場まで歩き始めると、彼方にチラッと、大きな大きな黄色い絨毯の様な畑が!
うわっ! 凄え! アレだ!!
いやほんと、年甲斐もなく声に出してしまいました。
でも、同じく会場に向かう人波はみんな一様にワクワクしているので、
そんな年甲斐もないおじさんが特に浮くこともなく、お陰で恥ずかしい思いをすることもなく。
みんなちょっと早足なのは、今にも走り出しそうな気持ちを抑えているから?
おじいちゃんもおばあちゃんもおとうさんもおかあさんもおにいちゃんもおねえちゃんもみんなみ~んな目が輝いています。
辿り着いた会場には実に56万本ものひまわりが咲いていて、それはそれは壮観でした。
まるで日本じゃないみたい。
ひまわり畑のひまわりに、緩く軽く紐が渡してあって、即席の巨大迷路になっています。
自分の背丈(180cm)と同じくらいのひまわりに囲まれて畑をあちこち歩き回るというのは、
とても素朴な楽しみに溢れていました。まるで「ライ麦畑で捕まえて」や「フィールド・オブ・ドリームズ」の世界に迷い込んだです。
あ~もう!
走り出したい!!
しかし、そんな興奮を窘めるかの様に突然の夕立。
あっという間に頭のてっぺんからパンツまでビショビショですが、それでも、そんなことすらも、楽しくも懐かしい体験に思えて笑顔、笑顔。
たまたまみつけたパンフレットを頼りに、ふらっと立ち寄った地域の祭。
頭を空っぽにして、ただそこにいるだけで笑顔になれる素晴らしい空間。
こんなに幸せな気分にしてもらえて、こんなに元気を持ち帰ることになるとは、思ってもいませんでした。
兵庫県佐用郡佐用町のひまわり祭、楽しかったです。
第258回 2008年08月11日 嶺村明香 「ルール」
私には大阪に第ニの家族と呼べるほどお世話になっている家族がいます。
実の親には言えないけれどどうしようもなく辛い事があった時、全力で支えてくれる素敵な存在…。
そんな第ニの家族宅の食卓には、いつ行っても季節の花が飾られています。
4月には透明なボウルに桜の花びらを浮かせて…。
6月に行くと紫陽花が綺麗なコップに飾られてましたっけ…。
心に触れた草花を気づいた人が持って帰って好きなように飾る…。
家族が食卓でちょっと季節を感じられるように…。
いつのまにか、そんなルールができたそうです。
素敵なルールだと思いませんか?
家の食卓でも…真似てみようかな。
いつもと違う家族の顔が見られそう。
第257回 2008年08月04日 Kay稲毛 「宇多丸(うたまる)」
個人的にJ-Rapというのは好きじゃなかったんです・・・昔は。
今も勿論好き嫌いはあります。
そんな中で、Kayが一番好きなジャパニーズRAPユニット・・・
RHYMESTER(ライムスター)
J-RAPの何がイヤって・・・基本的に何歌ってるか聞き取りにくいものが多い。
てのが一番の理由なんです。
しかし、RHYMESTERはすごく聞き取れる!!(笑)
特にマイクロフォンNo.1宇多丸は滑舌が良すぎるぐらいにいい!!
言葉の魔術師ともいえる彼が書くリリックは秀逸です。
「HEAT ISLAND」というアルバムに収録されている「BED ZONE」のリリックは彼のインテリジェンスに富んだ作品の一つといえるでしょう。
作品の内容は「オネーチャンとイチャイチャ!」って感じなんだけど、それをこんな風にRAPするのか!この人は・・・
毎度彼の作る作品には驚かされます。
それに普通に喋ってもオもローな人なんですよ。
相方のMUMMY-Dもすごく頭のいい人だし、面白いんだけど、宇多丸とは対局にいてるクールなインテリって感じがしますね。
興味のある方は是非一度聴いてみてください。
第256回 2008年07月28日 藤田ようこ 「突然の豪雨」
テレビを見ていたら気象速報が流れた。
どこかで大雨警報が出たとか、なんとか。
でも大阪は、すこぶる良い天気♪
「山のあたりは降ってるのかぁ・・・」と、少し他人事に思っていたけど何回か流れる気象速報で、大雨に警戒、と言う字を見つけた。
「凄い雨っぽいなぁ・・・ここんとこ、特に暑かったからかなぁ」
しばらくすると外が暗くなってきて大阪も曇りはじめた。
あれれ・・・これから仕事なんだけどなぁ、と思いつつ。
嫌な予感がして折りたたみ傘をカバンに入れて出掛けた。
地下鉄を乗り継ぎ、地上にでたら・・・
ピカッと光っって ドゴーンッと物凄い音が鳴った!キャー!
途端に大粒の雨がボタボタ落ちてきて・・・
あっと言う間に豪雨になった!!!
折りたたみの傘なんて全く効かない。少しも前に進めない・・・
ずぶ濡れになりつつ、現場に到着。
髪をハンドタオルで拭きつつ、ズボンを膝までまくりあげクチュっと音が鳴りそうな靴から足をぬきボトボトの靴下も脱いだところで・・・
やっとこ、よろしくお願いします、と、ご挨拶。
いやぁ・・・衝撃的な出会いとなってしまった皆々様大変失礼いたしました。
この場を借りて、一言お詫びをば・・・。
しかし、とにかく凄い雨でした
他にもきっと、被害にあった方がいるかも?!
第255回 2008年07月22日 や乃えいじ 「羽音」
寝苦しい毎日。
エコだ、省エネだと叫びながらも、安眠には変えがたい…。
申し訳ないが、エアコンの設定温度をツイツイ下げちまう。
「うーーん、コレでやっと眠れる・・」と思った瞬間、耳元であの不快な音が、
『プーーン』
蚊だ!!
闇にまぎれて、しかも一機ではない!!
何でも蚊は、二酸化炭素を目がけて飛んでくるらしい。
しかも、アルコールの摂取後は余計に、蚊が集まると落語で聞いたことがある!!!
うーん、黒糖焼酎が原因か!
羽音を聞いただけで痒くなる・・。
そうだ、蚊の羽音が最大になった瞬間に強打すればたちどころに蚊を撃墜出来るのではないか!
名づけて「肉を切らせて骨を断つ!」作戦。
彼の宇宙戦艦ヤマトも、一時塩酸の海に潜航し、勝機を待ったではないか!!
今だ!!
『パチン!!』
痛い・・、耳が・・、
くそう、全く撃墜できない!!
しかも、昨夜と同じ作戦で敗れてしまった!!
また寝不足だ。
や乃えいじ
第254回 2008年07月07日 原智恵子 「鶴は千年、亀は…!?」
ウチにはカメがいる。名前はラッキー。
11年も前、スーパーで袋に入って売られていた時は、3cm位のかわいいサイズでした。
”鶴は千年、亀は万年”といわれているからか、決して世話好きとはいえない飼い主のもとでも順調に育ち、今では全長25cmに……。
ある時、ラッキーがたまごを産んだ。
ってことは、メス……?!
カメのことほんと、何も知らないのに、よく大きくなってくれた。
たまごを産むときは食欲がなくなり、かなり激しく動きまわるようだ。
いつか災害がやってきて飼い主がいなくなることがあっても、ラッキーは万年いきぬいているかも……!!
第253回 2008年07月03日 重塚利弘 「食糧自給率」
7月1日からガソリンはもとより、小麦粉始め様々な食材・加工食品の値上げラッシュ。
同時に食品の安全等に関してもしきりと叫ばれている。
多くの食材を輸入に頼っているせいだ。
日本の食料自給率は約40%だと聞いた。
では自給率の高い国は?
オーストラリアの327% 次いでフランス136% アメリカ127% ドイツ・イギリス・スイス そして日本
日本の食はこのままで良いんだろうか??
疑問が残る。
お金さえ出せば何でも手に入れられ、何でも食することが出来る飽食・美食と浮かれている日本になっているが、
それによって勘違いをし、失ったものも沢山あると思う今日この頃である・・・・
食糧難がそこまで来ている今日の日本。
ほんの些細な事かもしれないが、食材を粗末にしないように、食べ残しをしないようにする事も、
昨今叫ばれている「エコ」や「食料自給率」を考える上で大事な事だと思う。
我が家は兼業ではあるが農家でもある。
お米からお味噌、季節の野菜まで自家製造・自家栽培である。
あくまでも個人的ではあるが、「食料自給率」は結構高い家庭であると感じている。
とは言っても、回りまわって海外とは深く係わってもいる事も事実だ。
ただ、それもこれも、我が家の祖先が、田畑を一生懸命守り、今の代まで繋いでくれたお陰だと日々感謝し、
また、今戴く命に手を合わせ「いただきます!」と唱和をして食するようにしている。
第252回 2008年07月01日 龍すみか 「いつの話!?」
髪が伸びました!
…って、いつの話だってカンジですが。
昔、このコラムや季節コメントなどで『頑張って髪を伸ばします!』宣言をし、
『もう縦巻き髪が出来るようになりました』の報告をしたのは、記憶にないぐらい前の事。
ホームページに載せている私の写真も、すでにロングの長さです。
なぜ今になって、こんな事を言っているのかというと…。
周りの方々から『ホントに髪伸びたねぇ~。』と言われる事が増えたからです。
最近とくに!!
そんなに間をあけずに会っている人達にさえ『そんな長かったっけ!?』とビックリされ、果てはいつも髪を切って貰っている美容師さんにさえ驚かれました(笑)
確かに、最近は梅雨時の鬱陶しさに負けて、色々と髪をアップスタイルにしたりまとめたりしていた事も多々ありましたが…。
私って、そんなに印象が薄いんでしょうか??
だとしたら、めちゃめちゃヘコみます…。
『まぁまぁ。髪をおろしてても、前に垂らしてると、そんなに長くカンジないからねぇ。んで、後ろに垂れてるのを見ると、意外に長いんですよぉ。
…きっとそれですよ、そ・れ!』
と、美容師さんに励まされて帰ってきたのは、つい先日の話…。
ちょうどタイミングよくこのコラムの順番がまわってきたので今一度ご報告を。
『私、髪伸びました-ー。
縦巻きカールもなんのその!
どんとこぉ~い!!』
以上、龍のとおうぼえ
第251回 2008年06月26日 古田優児 「かけがえのない・・・」
先日、友人の披露宴があり広島へ。
広島で生まれ育ったわたしにとっては、何もかもが懐かしく写ります。
とそこへ、なにやら大きな文字が視界に飛込んできました。
『ありがとう市民球場』
そう、広島人にとって広島市民球場はかけがえのないモンじゃけえ。
その市民球場の取り壊しがとうとう決まってしまいました。
球場に触れた数千万人の数千万通りの思いがある。そんな場所です。
その『広島の宝』を壊してしまうという判断に、指をくわえてやり過ごしておいて、『ありがとう市民球場』はないじゃろ!!と、こうなるわけですわ。
守ることが出来なかった財産を前にして、勝手に美しい思い出にしてしまっていいものか。
カープとともに歩んだ歴史は50年。別の場所に新球場を造ることで折り合いをつけたのだが、その代償は、はかりしれない。